ごあいさつ
会長のご挨拶

兵庫県小児科医会会長
辰己 和人
第36回日本小児科医会総会フォーラムin KOBE開催のお知らせ
第36回日本小児科医会総会フォーラムin KOBEが藤田 位会頭(現名誉会長)のもと、2025年6月14日(土)15日(日)、神戸国際会議場で開催されます。神戸で日本小児科医会(以下、日小医)の全国的な行事が開催されるのは神尾守房名誉会長が会頭をされた2005年の第17回日小医セミナー以来20年ぶりとなります。この間、コロナ禍を経験し、現地で全国の小児科医の皆様と直接顔を合わせることができることはとても喜ばしいことと痛感いたします。 日小医学術教育委員会の総会フォーラム開催手引きによりますと、「総会フォーラムは、保健福祉推進事業に位置付けられており、全国の会員を対象に、日本小児科医会の方向性と各種委員会の活動成果を周知するとともに、進歩する医学・医療に関する知識ならびに技術を習得する場を企画運営し、小児医療、保健、福祉の総合的な向上を図ることを目的にしている。」とされています。今回、実行委員会が選んだbiopsychosocial well-beingを考え、「こどもまんなかをめざす」というメインテーマはまさしく日小医の方向性そのものです。私たち小児科医はただこどもの身体を診るだけではなく、心理的・精神的な健康状態、社会的・経済的背景をも捉えながら、こどもたちをひとりひとりの人間として権利と尊厳を守りながら、こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考えながらみていく、家族とともに寄り添う、家族にも寄り添う、そして時としてこどもたちの代弁者としてアドボケイトする。これらは「こどもまんなか社会」の実現に寄与する小児科医の務めだと考えます。
この方向性のもと、このフォーラムでは「かぜ診療」、「思春期」、「健診」、「児童虐待」、「災害時の医療的ケア児」の5つに焦点を当ててシンポジウムを組みました。また、基調講演、3つの特別講演、11の教育講演、BEAMS Stage2、そして日小医からは子どもとメディア委員会と公衆衛生委員会より企画講演会を開催していただきます。一般演題も各地より発表していただきます。教育セミナーも各企業様のご協力で11企画揃いました。盛りだくさんの内容のため現地ですべてに参加することはできないと思いますが、一部を除きオンデマンド配信も企画しておりますので詳しくは文末に記載しております特設ホームページ をぜひご覧ください。
一般の皆様には参加費無料、事前申し込み不要の市民公開講座「一緒に考えてみませんか、子どもたちの食と育ち」を6月15日(日)15:00~17:00に企画しております。テレビでおなじみの神戸北野ホテルの山口 浩シェフには「子供達への食育を通して、美味しさのメカニズムと日本の食文化の継承を考える」、文教大学教育学部の成田奈緒子教授には「『発達障害』と間違われる子どもたち」をご講演いただきます。もちろん参加会員もご聴講いただけます。詳しくは下記特設ホームページへアクセスしてください。
それでは皆様、神戸でお会いできることを楽しみにしております。
第36回日本小児科医会総会フォーラムin KOBE 特設ホームページ
